水が足りないと筋肉ってどうなる⁉️

1. 筋肉は“水”で動く機械のようなもの🔩

人の身体の約60%は水分でできていると言われますが、実は筋肉もその大部分が水でできています。筋肉細胞の約75%は水分で構成されており、これはまるで“水で動く精密な機械”のようなもの。

筋肉は、収縮(縮む)と弛緩(ゆるむ)を繰り返して身体を動かします。この動きに必要なのが「電解質」や「ATP(エネルギー)」ですが、これらはすべて水を介して働いています。つまり、水が不足すると、それだけで筋肉の機能は低下してしまうのです。

また、関節や筋膜の滑りも水分の潤滑によってスムーズになります。水が足りない状態は、潤滑油を差していない機械のようなもので、動きがぎこちなくなり、負担が増えていきます。

ちょっとした豆知識

朝起きたときに身体がガチガチに硬いと感じるのは、寝ている間に水分が不足して筋肉が動きづらくなっているためです。コップ一杯の水を飲むだけでも、筋肉の動きが少し楽になることがあります。

2. 水が足りないと、筋肉が「縮んだまま」に⚡️

水分が不足すると、筋肉が本来のやわらかさを保てなくなり、硬くなりやすくなります。これは、筋肉を構成する「筋繊維」が適切に伸び縮みできないからです。

結果として、以下のような症状が出てくることがあります。

  • 筋肉のこわばり
  • 張り感やだるさ
  • 寝ているときの足のつり(こむら返り)
  • 動かすときの痛みや違和感

特に、暑い時期や汗をかいた後、水分補給が足りないと、こうした症状が出やすくなります。整体の現場でも「足がつりやすい」「朝からだるい」といった相談を受けることが多く、その多くは水分不足が関係しています。

整体師からのワンポイント

「ストレッチしてもなかなか柔らかくならない」「マッサージしてもすぐに戻ってしまう」という方は、水分不足が原因の可能性があります。ケアとあわせて、こまめな水分補給を習慣にしましょう。

3. 筋肉の中の老廃物も出せなくなる🚮

水には「体内の老廃物を流し出す」役割があります。筋肉を使った後には、乳酸などの老廃物が発生しますが、これらを体外に排出するには、血液やリンパの流れを良くする必要があります。

しかし、水が不足すると、血流が悪くなり、老廃物が筋肉内に滞ってしまいます。その結果、以下のような不調につながります。

  • 筋肉の“重だるさ”
  • 何となく残る違和感
  • 朝起きたときのこわばり
  • 疲れが取れにくい

とくにデスクワークや立ち仕事で同じ姿勢が続く人は、水分不足が血行不良に拍車をかけ、こうした不調を起こしやすくなります。

どうやって水をとればいい?

水分補給といっても、ただガブ飲みすればいいわけではありません。以下のポイントを意識してみましょう。

  • 一度に大量ではなく「こまめに少しずつ」
  • 常温〜少し冷たいくらいの水が理想
  • コーヒーやお茶は利尿作用があるため「水」とは別に考える
  • 起床時、運動前後、入浴後には意識して水をとる

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🔚まとめ:筋肉に水分は欠かせない!

筋肉がうまく働くには、十分な水分が必要です。
水が足りないと、筋肉は硬くなり、老廃物がたまり、痛みや疲労が出やすくなります。逆にいえば、水分をしっかりとることで、筋肉の不調を防ぐことができます。

整体やストレッチ、マッサージなどで筋肉をケアするときは、同時に「水分補給」も意識してみてください。日常生活のちょっとした意識の積み重ねが、身体の軽さ・柔らかさにつながりますよ!


だから、こまめな水分補給が大切!




この記事を書いた人

管理人

⚫︎柔道整復師(国家資格)として
ケガの処置やリハビリを行っています
⚫︎自分自身が繊維筋痛症(全身に痛みを伴う疾患)を経験したことや家族(祖母)の介護を通して、体や治療に興味を持ちこの道へ
⚫︎神奈川のリラクゼーションサロンで働いたあと、
柔道整復師の養成校へ進学
⚫︎卒業後は東京・神奈川の整形外科で10年間勤務
 - 骨折や脱臼の処置
 - リハビリのサポート
 - 診療のアシスタントなどを経験
⚫︎「治してもらう」だけではなく、患者さん自身が体の使い方や生活を工夫することの大切さに気付き、『患者さんが半分、術者が半分頑張る治療』をモットーに日々取り組んでいます。