呼吸と姿勢と集中力の深い関係

~姿勢を整えると、呼吸も思考もクリアになる理由~


1. 姿勢と呼吸は「運命共同体🤝」

私たちの呼吸は、姿勢と密接に関わっています。
背中が丸まり、胸が閉じた状態では肺が十分に膨らまず、呼吸が浅くなります。
逆に、背骨がスッと伸び、胸郭が広がっていると、空気がスムーズに入ってきます。

例えば…

  • スマホ🤳🏼を長時間見た後、深呼吸しようとすると息が入りにくい
  • 椅子にもたれかかって💺いると、胸のあたりが圧迫されて呼吸が浅くなる

これは胸やお腹まわりの筋肉(肋間筋や横隔膜)が十分に動けないため。
姿勢は、呼吸の「通り道」を広げたり塞いだりするスイッチ☀️のような役割を持っています。


2. 浅い呼吸は集中力を奪う

呼吸が浅いと、血液中の酸素量減ります。
酸素をたくさん必要とする臓器なので、
酸素が足りない状態では思考がぼんやりし、集中力が低下します。

こんな経験ありませんか?

  • デスクワーク中、気づいたら呼吸が浅くなっている
  • 緊張すると肩が上がり、息が早く短くなる

浅い呼吸は、交感神経を優位にし、体を「戦う・逃げる」モードにしてしまいます。
その結果、リラックスして集中するのが難しくなります。


3. 姿勢を整えるだけで呼吸が変わる

「呼吸を深くしましょう」と言われても、
ただ息を吸おうとしても難しいものです。そこで有効なのが先に姿勢を整えると。

姿勢改善のポイント

  1. 骨盤を立てる
    • 椅子に座るときは、座面の真ん中よりやや前に座り、骨盤を立てる意識を持ちましょう。
  2. 胸を軽く開く
    • 肩を後ろに引き過ぎず、「鎖骨が斜め上に伸びる」イメージで胸郭を広げます。
  3. 首をスッと伸ばす
    • 頭頂部が天井から糸で吊られているように意識します。

この3つを整えると、自然に横隔膜が動きやすくなり、深くゆったりとした呼吸がしやすくなります。


4. 呼吸が変わると集中力が戻る仕組み

呼吸が深くなると、副交感神経が働きやすくなり、脳は「安心・安全」モードに切り替わります。この状態では、

  • 心拍数が落ち着く
  • 血流が脳にも行きやすくなる
  • 不安や焦りが軽減される

結果的に、「今この瞬間」に意識を集中しやすくなります。

ポイントは
「集中するぞ!」と力むより、「姿勢を整えて深く息をする」ほうが脳が自然に集中モードになることです。


5. 日常でできる簡単エクササイズ

集中力が切れそうなときに試せる、1分でできる呼吸&姿勢リセット法をご紹介します。

💻 デスクワーク中のリセット呼吸

  1. 椅子に深く座らず、骨盤を立てる
  2. 肩を後ろに引かずに、軽く胸を開く
  3. から4秒かけて息を吸う
  4. から6秒かけてゆっくり吐く
  5. これを3回繰り返す

ポイントは「吐く時間を長くする」こと。
これだけで交感神経から副交感神経への切り替えがスムーズになります。


6. 姿勢・呼吸・集中力の好循環

  • 姿勢を整える → 呼吸が深くなる
  • 呼吸が深くなる → 脳に酸素と血流が増える🧠
  • 脳が安定する → 集中力が高まる🆙

逆に、悪い姿勢で呼吸が浅くなると、集中力が落ち、さらに姿勢も崩れる…という悪循環☠️に。


7. まとめ

  • 姿勢は呼吸の質を決める大きな要因
  • 呼吸の深さは脳の働き、集中力に直結
  • 集中したいときは「まず姿勢」から整えるのが効果的

💡 今日からできる一歩👣
スマホを見るとき、パソコンに向かうとき、
「胸がつぶれてないかな?」と意識するだけで、呼吸も集中力も変わってきます。
姿勢と呼吸は「心と体のコンディションを整える最もシンプルな鍵」。
まずは1日3回、姿勢をリセットしてみましょう。

この記事を書いた人

管理人

⚫︎柔道整復師(国家資格)として
ケガの処置やリハビリを行っています
⚫︎自分自身が繊維筋痛症(全身に痛みを伴う疾患)を経験したことや家族(祖母)の介護を通して、体や治療に興味を持ちこの道へ
⚫︎神奈川のリラクゼーションサロンで働いたあと、
柔道整復師の養成校へ進学
⚫︎卒業後は東京・神奈川の整形外科で10年間勤務
 - 骨折や脱臼の処置
 - リハビリのサポート
 - 診療のアシスタントなどを経験
⚫︎「治してもらう」だけではなく、患者さん自身が体の使い方や生活を工夫することの大切さに気付き、『患者さんが半分、術者が半分頑張る治療』をモットーに日々取り組んでいます。