🌸産後の体とケアについて🌸

~一緒に歩んだ半年間の物語~

こんにちは☀️
ブログをご覧いただきありがとうございます😊

今日は「産後の体の不調」についてのお話です。

「産後は少し腰が痛いくらいでしょ?」と思われる方もいるかもしれません。
でも実際には、出産のあと体に大きな変化が起きて、 歩けない・座れない・育児ができない という状況になることもあるんです。


🤱産後の体に起こること

  • 骨盤がぐらぐらして安定しない
  • 足腰の筋肉が弱ってしまう
  • 腰や股関節に痛みが出る
  • 座る・立つ・歩くといった当たり前の動作がつらい

赤ちゃんを産むことは、体にとても大きな負担をかけます。

こうしたことが積み重なると、毎日の生活が思うように送れなくなってしまうんです。


🏠あるお母さんの体験

以前、整形外科で働いていたときに、こんな患者さんがいました。

出産を終えたばかりのお母さんでしたが、

  • 痛みで椅子に座れない
  • 歩くこともできない

という状態に…💦

そのため、赤ちゃんのお世話を実家にお願いするしかなく、自分の家には帰れずにいました。
「自分の子どもを自分で育てたい」
そんな当たり前の願いすらかなわない現実に、とても苦しんでいました。

🌿体を「使いやすく」整える

そこで私が取り組んだのは、まず 体を少しでも楽に動かせる状態にすること。

強い刺激はかえって負担になるので、やさしい手技で呼吸や関節の動きを引き出し、体が自然にゆるむようにしました。

これは「活法(かっぽう)」という、武道の知恵から生まれた整体法をベースにしています。
痛みを取るだけではなく、 体が使いやすい状態になる ことを大事にしている方法です。

💪少しずつ筋力と姿勢を取り戻す

体が動きやすくなってきたら、次は軽い筋力トレーニング。

  • 骨盤腰まわりを支える力をつける
  • 座る・立つ・歩くといった基本動作を練習する

これを一歩ずつ、根気よく積み重ねていきました。

最初は数分の立ち姿勢すら難しかったのですが、

「今日は少し歩けた👣」

「座るのが楽になった😊」

と小さな変化が出てくるたびに、一緒に喜び合いました。


⏳半年かけてつかんだ「ふつうの生活」

約半年間の治療とトレーニングを経て、そのお母さんはついに…

✨「赤ちゃんと一緒に自宅へ帰ることができます😊」✨

その時の笑顔は今でも忘れられません。
「やっと一緒に暮らせる」という喜びがあふれていて、私自身も涙が出そうになるくらい嬉しかったです😂


💡気づいたこと

この経験から私が強く感じたのは、
「日本では産後ケアがまだまだ足りていない」
ということです。

産後ケアと聞くと「贅沢」と思う人もいますが、それは誤解です。

出産は大きなエネルギーを使うイベント。
アスリートが大きな試合を終えた後にケアが必要なのと同じように、
お母さんの体も回復のサポートが必要なんです。


📷【ここにイラスト挿入】
👉 赤ちゃんを抱っこして微笑むお母さんと、そのそばで安心して見守る整体師のイラスト


✅産後の不調チェックリスト

こんな症状はありませんか?

産後の不調チェックリスト
  • 股関節痛みが強い
  • 恥骨のあたりに痛みが出る
  • 長く座れない、立っていられない
  • 歩くとフラフラして不安定
  • 赤ちゃんを抱っこすると体がつらい
  • 気分落ち込みやすい

一つでも当てはまる場合、体のケアを始めたほうが良いサインです。


🏡自宅でできる簡単セルフケア

ここで、無理なくできる簡単なセルフケアをご紹介します。

  1. 深呼吸
     仰向けになってお腹に手を当て、ゆっくり鼻から吸って口から吐く。
     → 腰の筋肉リラックスします。
  2. 足首まわし
     椅子に座って足首をゆっくり大きく回す。
     → 血流が良くなり、むくみ冷えの予防になります。
  3. お尻の筋肉を軽く締める運動
     椅子に座って、お尻に力を入れて5秒キープ→ゆるめる。これを5回。
     → 骨盤の安定に役立ちます。

無理に頑張る必要はありません。
「気持ちいいな」「少し楽になったな」と感じられる程度で続けることが大切です。

🌸最後に

産後の不調は「自然に治る」と思われがちですが、実は放っておくと長引くこともあります。
「母だから我慢しなきゃ」と思わずに、どうか体を労わってくださいね。

私が大切にしているのは、
「治療家が半分、患者さんが半分」 という考え方。
一緒に歩みながら、少しずつできることを増やしていくのが理想です。

もし産後のお体で不安がある方は、どうか一人で抱え込まず、ぜひご相談ください😊

この記事を書いた人

管理人

⚫︎柔道整復師(国家資格)として
ケガの処置やリハビリを行っています
⚫︎自分自身が繊維筋痛症(全身に痛みを伴う疾患)を経験したことや家族(祖母)の介護を通して、体や治療に興味を持ちこの道へ
⚫︎神奈川のリラクゼーションサロンで働いたあと、
柔道整復師の養成校へ進学
⚫︎卒業後は東京・神奈川の整形外科で10年間勤務
 - 骨折や脱臼の処置
 - リハビリのサポート
 - 診療のアシスタントなどを経験
⚫︎「治してもらう」だけではなく、患者さん自身が体の使い方や生活を工夫することの大切さに気付き、『患者さんが半分、術者が半分頑張る治療』をモットーに日々取り組んでいます。